よく出没する場所は?

飯田 妙美(文学部2年)

 

「よく出没する場所は?」と聞かれたら、即座に私は図書館と答えるだろう。本がたくさん並んでる棚を見ているだけでわくわくしてくる私はというと、入学してから図書館をよく利用していた。今思えば、当時は、現実逃避の場所として利用していたのかもしれない。

 

私がこの中央図書館の本当のすごさを知ったのは、2年生になって図書館のアルバイトをしてからである。アルバイトを通して得られたものはたくさんあるが、今まで触れる機会がなかった本に出会えたことはすばらしい財産となった。興味深いものを見つけると、すぐに借りて読むようになった。中でも、強く心に残っているのは『永遠の都』という本である。主人公のロッシィが、身に降りかかる様々な難に屈せず民衆のために抱いた理想を、最後まで持ち続ける姿勢に、学ぶものが数多くあった。昨年、創立者・池田先生が、中央図書館にご来館されたときに、私は「読書は勝利者の源泉」と書かれた押印和紙をいただいた。その日から今も、自分の可能性をひらく思いで読書に挑戦し続けている。

 

先ほどとりあげた本は小説であるが、図書館には、各種資格試験の本や入門書でなど、すぐに役立つ本も充実している。また、就活に欠かせない一般の新聞も豊富にあり、読み比べたりといった大学生らしいことももちろんできる。休憩したいとき、心を休めたいときにとてもありがたいのが、ブラウジングルームである。終日、リラクゼーション効果のある曲が流れていて心癒される。また、さまざまなジャンルの雑誌もあり、のんびり読める。新曲のCDの試聴もできたりする。そして、館内で飲食ができるのも、携帯電話を使用することができるのもこのブラウジングル-ムだけである。いろいろな場所で頑張る創大生にもってこいの場所であると思う。

 

勉学と様々なこととの両立に悩む日々であるが、この創価大学で学べること、このような充実した図書館で勉強することができることに感謝して、忙しい中で学ぶ時間を確保するためにも、図書館に通うという習慣を身に付けることが前進につながるのではないかと思う。